家庭菜園でいちごを育てるなら、「よつぼし」は特におすすめの品種。甘味・酸味・風味・コクのバランスが取れた四季なりいちごで、春から秋にかけて長く収穫を楽しめる。適切な栽培マニュアルに従えば、初心者でも高品質な果実を育てることができるのが特徴です。
「よつぼし」はプランターでも育てやすく、省スペースで家庭菜園を楽しみたい人にも最適。しかし、「花が咲かない」「冬の寒さで株が弱る」「ランナーの増やし方がわからない」といった悩みを抱えることもある。そこで本記事では、育て方の基本からランナー増殖の方法、冬越しのポイント、さらには苗の値段や購入方法まで詳しく解説します。
「いちご よつぼし 家庭菜園」と検索している人に向けて、育て方のコツや注意点をわかりやすくまとめたので、家庭菜園で美味しいいちごを育てたい人はぜひ参考にしてほしいです。
いちご よつぼし 家庭菜園の基本と特徴

いちご よつぼしの特徴と魅力
いちご「よつぼし」は、その名の通り「甘味」「酸味」「風味」「コク」のバランスが良く、四つ星級のおいしさを誇る品種です。家庭菜園でも育てやすく、初心者にもおすすめのいちごです。
まず、「よつぼし」は四季なりの品種であり、春から初夏、さらに秋にも収穫できる特徴があります。一般的ないちごは春だけに実をつける「一季なり」ですが、「よつぼし」は適切な管理をすることで、長期間楽しめる点が大きな魅力です。
また、果実の品質が高いことも特徴の一つです。果肉の断面まで赤く染まり、糖度が高いため、しっかりとした甘みを感じられます。加えて、適度な酸味があるため、甘すぎず、味に深みがあるのが魅力です。市販のいちごに比べても、香りが強く、ジューシーな食感を楽しめます。
さらに、病気に比較的強いことも家庭菜園に適している理由の一つです。特に、種子繁殖型であるため、通常のいちごと異なり、親株からの病気のリスクを軽減できます。これは、ランナー増殖を行う一般的ないちご品種と比較して、健康な苗を得やすいというメリットがあります。
一方で、実の大きさは中程度(15〜20g)で、形が不揃いになりやすいという点は考慮する必要があります。大きな実を収穫したい場合は、ランナーの剪定や芽かきを適切に行うことが重要です。
このように、「よつぼし」は四季なりの性質と高い糖度、適度な酸味を兼ね備えた品種であり、家庭菜園でも比較的簡単に育てられるため、多くの人におすすめできるいちごです。
いちご よつぼしの栽培マニュアル
「よつぼし」は、初心者でも比較的育てやすい品種ですが、適切な管理を行うことでより良い収穫が期待できます。ここでは、家庭菜園で成功するための基本的な栽培方法を解説します。
1. 定植の時期と方法
「よつぼし」の苗は、春(2月中旬~)と秋(9月上旬~)に販売されます。植え付けの適期は、地域によって異なりますが、一般的には9月から10月が推奨されています。この時期に定植することで、春にしっかりとした株に成長し、実をつけやすくなります。
定植の際は、市販のいちご専用培養土を使用し、日当たりと風通しの良い場所に植えます。プランター栽培の場合は60cmプランターに2〜3株、鉢植えの場合は6〜7号サイズに1株が目安です。地植えの場合は、株と株の間隔を30cmほど空けると、根がしっかり張りやすくなります。
2. 水やりのポイント
春の収穫期には、3日に1回程度を目安に水を与えます。特に、開花・結実期には乾燥させないよう注意しましょう。一方で、夏場は土が乾きやすいため、毎日水やりを行う必要があります。ただし、土の表面が常に湿っていると根腐れの原因になるため、水はけの良い環境を保つことが大切です。
3. 肥料の与え方
「よつぼし」は、春と秋に野菜用の緩効性化成肥料を施すのが基本です。特に、開花前と収穫前のタイミングで追肥を行うと、甘みのある実を収穫しやすくなります。
4. ランナー管理と剪定
「よつぼし」はランナーを伸ばして増やすことができますが、収穫前の春から夏にかけて出るランナーは適宜取り除くことが重要です。ランナーを放置すると、株の栄養が分散し、実が小さくなってしまいます。
また、大きな実を収穫したい場合は、不要な芽をかき取る「芽かき」を行い、1株につき3つ程度の芽を残すと、より大きく立派な実が育ちます。
5. 冬越しの対策
冬の寒さに当たることで、春に向けた花芽分化が促されます。そのため、過度な防寒対策は必要ありませんが、強い霜に当たるのを防ぐために、不織布や敷き藁を利用すると安心です。
6. 害虫・病気対策
「よつぼし」は比較的病害に強い品種ですが、アブラムシやダニが発生することがあります。市販の殺虫スプレーや、手作業での除去を行いましょう。特に、葉の裏に害虫がつきやすいため、こまめに観察することが大切です。
また、ナメクジやダンゴムシによる食害もあるため、必要に応じて防虫ネットを活用するのも効果的です。
「よつぼし」は、正しい管理を行えば長期間収穫を楽しめる品種です。定植時期、水やり、肥料、剪定などのポイントを押さえながら育てることで、美味しいいちごを自宅で味わうことができます。
プランターで育てるコツ
「よつぼし」はプランターでも育てやすい品種です。しかし、適切な管理をしなければ実付きが悪くなったり、病気のリスクが高まることがあります。ここでは、プランターで上手に育てるためのコツを紹介します。
1. 適したプランターの選び方
「よつぼし」を育てる際には、幅60cm以上のプランターを使用するのが理想的です。深さは20cm以上あるものを選び、2~3株を目安に植え付けましょう。もし1株だけ育てる場合は、6~7号の鉢でも栽培可能です。
プランターの底には必ず排水穴があるものを選び、鉢底石を敷いて通気性を良くすると根腐れを防ぐことができます。
2. 土の準備と植え付け
いちご専用の培養土を使うと、栄養バランスが良く、初心者でも育てやすくなります。もし自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で配合し、排水性を確保しましょう。
植え付け時は、株のクラウン(中心部)を土に埋めないように注意します。浅植えを意識し、根元の加湿や腐敗を防ぎましょう。
3. 日当たりと置き場所
「よつぼし」は日当たりの良い場所で育てることが重要です。最低でも1日5~6時間の直射日光を確保できる環境が理想的です。ただし、夏場は強い直射日光が当たりすぎると葉焼けを起こすため、半日陰に移動させるのがベストです。
また、風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなるため、屋外の風通しの良い場所に置くようにしましょう。
4. 水やりのポイント
水やりの頻度は季節によって異なります。春と秋は3日に1回程度を目安にし、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。夏は毎日水を与え、特に乾燥しやすい日は朝と夕方の2回に分けて水やりを行うと良いでしょう。
一方で、冬は生育が緩やかになるため、水をやりすぎないように注意します。土の表面が乾いてから数日おいて、水を与えるくらいで十分です。
5. 肥料の与え方
「よつぼし」は長期間実をつけるため、定期的に追肥を行う必要があります。植え付け時に緩効性肥料を混ぜ込み、春と秋には追加で追肥をしましょう。特に、開花前と収穫前に追肥をすると、実の品質が向上します。
液体肥料を使う場合は、2週間に1回のペースで与えると、健康な株を維持しやすくなります。
6. ランナーと葉の管理
ランナー(つる状の茎)は、実が大きくなる前にこまめに切り取ると、株の栄養が集中し、大きく甘い実を収穫しやすくなります。また、古くなった葉や傷んだ葉は、定期的にハサミで剪定し、風通しを良くすることが大切です。
いちご よつぼしの値段と購入方法
「よつぼし」は比較的入手しやすい品種ですが、販売時期や購入場所によって値段が異なります。ここでは、購入方法と価格の目安について紹介します。
1. 苗の販売時期と価格
「よつぼし」の苗は春(2月中旬~)と秋(9月上旬~)に販売されます。家庭菜園向けに流通しており、ホームセンターや園芸店、オンラインショップで購入可能です。
価格は販売店によって異なりますが、1株あたり300~800円程度が相場です。通販サイトでは、3株セットや5株セットでまとめ売りされることもあります。
2. 種子の購入と価格
「よつぼし」は種子繁殖型の品種のため、苗だけでなく種から育てることも可能です。種子の価格は1袋(約50粒)で1,000円前後が一般的です。ただし、種からの栽培には時間がかかるため、初心者には苗からの栽培が推奨されます。
3. 購入できる場所
「よつぼし」の苗や種子は、以下の場所で購入できます。
- ホームセンター(カインズ、コメリなど)
- 園芸専門店や農業資材店
- オンラインショップ(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)
- 種苗会社の公式サイト
特にオンラインショップでは、販売時期を過ぎると在庫切れになりやすいため、早めに注文するのがポイントです。
4. 購入時の注意点
「よつぼし」の苗を購入する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 葉が鮮やかな緑色をしているか(黄色や茶色の変色があるものは避ける)
- 病害虫の痕跡がないか(葉の裏や茎に異変がないか確認)
- 根元がしっかりしているか(グラつきがないものを選ぶ)
また、通販で購入する場合は、口コミやレビューを参考にすると、品質の良い苗を選びやすくなります。
5. 苗と種のどちらを選ぶべきか?
初心者の場合は苗を購入する方が簡単で、すぐに栽培を始められます。一方で、種から育てる場合はコストを抑えられるものの、発芽率や成長のばらつきがあるため、上級者向けと言えるでしょう。
「よつぼし」は、苗でも種でも購入可能ですが、育てやすさを考えると苗の購入がおすすめです。特に、ホームセンターや通販サイトでは、販売時期になると多くの苗が出回るため、適切なタイミングで購入することがポイントになります。
いちご よつぼし 家庭菜園の育て方と管理
- 四季なりの特性を活かした育て方
- 花が咲かない原因と対策
- 冬越しのポイントと注意点
- 増やし方・ランナー増殖の方法
四季なりの特性を活かした育て方
「よつぼし」は四季なりのいちごであり、春から初夏、さらに秋にも収穫が可能な品種です。一般的ないちご(一季なり品種)は春にしか実をつけませんが、「よつぼし」は適切な管理を行うことで、長期間にわたって花を咲かせ、収穫が楽しめます。
1. 四季なりいちごの特徴
四季なりのいちごは、気温と日照時間に大きく影響を受けるため、一季なりのいちごとは育て方が異なります。特に「よつぼし」は、適温(15~25℃)の期間が長いほど、開花・結実が継続しやすい特徴を持っています。
また、夏の高温期には生育が鈍り、冬は花芽分化のために低温にさらす必要があるため、季節ごとの管理が重要です。
2. 春~初夏の管理(最も収穫が期待できる時期)
春から初夏にかけては、「よつぼし」の開花・結実が最も活発になります。この時期は、水切れを防ぎながら適切な追肥を行うことがポイントです。
- 水やり:3日に1回を目安に土が乾いたらたっぷり与える
- 追肥:開花期と収穫期に合わせて、緩効性肥料を適量施す
- ランナーの剪定:不要なランナーを切り、栄養を果実に集中させる
この時期にしっかりと管理を行うことで、甘くて大きないちごを収穫しやすくなります。
3. 夏の管理(生育を維持するための工夫)
夏は「よつぼし」にとって厳しい季節です。気温が高すぎると花が咲きにくくなり、実の品質が低下しやすくなります。そのため、日よけ対策と水管理が重要になります。
- 半日陰で管理:直射日光が強すぎる場合は、寒冷紗や遮光ネットで日差しを和らげる
- 水やり:朝と夕方の2回に分け、乾燥を防ぐ
- ランナー管理:この時期のランナーは子株を増やすために活用する
四季なりいちごは夏の管理を適切に行うことで、秋の再収穫に向けた準備が整います。
4. 秋の管理(2回目の収穫期)
秋になると、気温が下がることで再び花が咲きやすくなります。春と同様に適切な肥料と水管理を行い、秋の収穫を楽しみましょう。
- 追肥:花芽の成長を促すため、液体肥料を2週間に1回施す
- 日当たり:気温が下がりすぎないよう、暖かい場所に移動する
- 害虫対策:秋はアブラムシやダニが発生しやすいため、こまめに葉の裏をチェック
5. 冬の管理(翌年の準備)
冬は「よつぼし」の休眠期にあたりますが、この時期の管理が翌年の生育を左右します。強い寒さに当てすぎないよう、防寒対策を行うことが重要です。
- 敷き藁や不織布で保温
- 水やりは控えめに(土が乾きすぎない程度でOK)
- 古い葉を取り除き、風通しを良くする
四季なりいちごは適切な管理を行うことで、春と秋の2回収穫が可能になります。「よつぼし」の特性を活かしながら、長く収穫を楽しんでみましょう。
花が咲かない原因と対策
「よつぼし」を育てているのに花が咲かないという悩みは、家庭菜園でよく見られます。開花しない原因はいくつかあり、適切な対策を行うことで解決できることがほとんどです。
1. 花が咲かない主な原因
「よつぼし」の花が咲かない理由として、以下の点が考えられます。
- 株が十分に成長していない(葉が少ない、根が張っていない)
- 日照不足(光合成が不足し、花芽が形成されない)
- 肥料のバランスが悪い(窒素過多で葉ばかり育つ)
- 高温や低温の影響(気温が適切でないと花芽分化が起こりにくい)
- ランナーの影響(栄養が分散され、花を咲かせる力が不足する)
これらの原因を見極め、適切な対策を取ることが重要です。
2. 株の成長不足の対策
「よつぼし」は、株がしっかりと育っていないと花を咲かせにくい特徴があります。葉の数が少ない場合や、株が弱々しい場合は、まず株を成長させることを優先しましょう。
- 適切な用土を使用し、根がしっかり張る環境を作る
- 追肥を行い、バランスの良い栄養を与える
- ランナーを剪定し、株の成長を促す
3. 日照不足の改善
いちごは日光を十分に浴びることで、花芽を形成します。特に「よつぼし」は四季なり品種のため、日光の影響を受けやすいです。
- 1日5~6時間以上の日当たりを確保する
- 日陰になりやすい場所では鉢やプランターを移動する
- 室内で育てる場合はLEDライトを活用する
4. 肥料の与え方を見直す
肥料のバランスが悪いと、葉ばかりが茂って花が咲かないことがあります。特に窒素分が多すぎると、葉の成長が優先され、花芽が形成されにくくなります。
- 窒素を抑えた肥料を使う(リン酸が多めのものを選ぶ)
- 開花時期には液体肥料を少量ずつ与える
- 追肥の頻度を調整し、与えすぎを防ぐ
5. 気温管理をする
「よつぼし」は、気温が高すぎると花芽がつきにくくなり、低すぎると休眠してしまいます。
- 春・秋は自然環境のまま育てる
- 夏は半日陰で育て、涼しい環境を作る
- 冬は不織布やマルチングで寒さ対策をする
6. ランナーの管理を徹底する
ランナーを放置すると、株の栄養が分散され、花を咲かせる力が弱まります。
- 花を咲かせたい時期にはランナーを切り取る
- 株の成長を優先し、ランナーの増殖は秋以降に行う
「よつぼし」の花が咲かない原因はいくつかありますが、**適切な管理を行えば開花を促すことができます。**特に、日照時間や肥料のバランスを意識しながら育てることで、長期間にわたって花を咲かせ、安定した収穫が可能になります。
冬越しのポイントと注意点
「よつぼし」は寒さに比較的強い品種ですが、冬越しの管理を適切に行うことで、翌春の生育が良くなり、収穫量を増やすことができます。特に寒冷地では、強い霜や乾燥から守るための対策が必要になります。
1. 冬越しの基本的な考え方
冬の低温期に適度に寒さに当てることで、花芽の形成が促進され、春にしっかりと花が咲きます。ただし、極端な寒さにさらされると株が傷み、生育不良の原因になります。そのため、寒さに適応させつつ、過度な冷え込みを防ぐことがポイントです。
2. 防寒対策の方法
地域によって気温が大きく異なるため、冬越しの対策も変わります。
-
温暖地・中間地(最低気温が0℃前後)
防寒対策はほぼ不要ですが、強風や霜対策として敷き藁やバークチップでマルチングを行うと安心です。 -
寒冷地(最低気温が-5℃以下)
不織布やビニールトンネルを活用して、株元の温度を保つと良いでしょう。また、鉢植えの場合は、軒下や室内の日当たりの良い場所に移動させるのも効果的です。
3. 水やりの注意点
冬は成長が緩やかになるため、水の与えすぎに注意が必要です。過湿になると根腐れの原因になるため、土が乾いてから数日おいて水を与える程度で問題ありません。特に、気温が氷点下になる場合は、水やりのタイミングを昼間にして、根が凍らないようにしましょう。
4. 葉の整理と病害虫対策
冬に向けて、不要な葉を取り除いておくと、病害虫の発生を抑えられます。
- 枯れた葉や傷んだ葉は剪定する
- アブラムシやハダニが付いていないか確認する
- プランターの土を清潔に保ち、カビの発生を防ぐ
また、冬でも暖かい日が続くと害虫が活動することがあります。市販の防虫スプレーを適宜使用すると、病害のリスクを軽減できます。
5. 春に向けた準備
冬越しが成功すると、春になったときに株がしっかりと成長し、花が咲きやすくなります。2月~3月頃に軽く追肥をし、新しい葉の成長を促すと、健康な株を維持できます。
適切な冬越しを行うことで、春の生育がスムーズになり、収穫量も増えるため、しっかりと対策をしておきましょう。
増やし方・ランナー増殖の方法
「よつぼし」はランナー(つる状の茎)を利用して株を増やすことができます。ランナー増殖を適切に行うことで、新しい苗を効率的に作り、翌年以降の収穫量を増やせます。
1. ランナーとは?
ランナーとは、親株から伸びるつる状の茎のことで、先端に新しい子株ができます。この子株を定植することで、新たな「よつぼし」の苗を作ることができます。
ポイント:ランナー増殖を行う場合、親株が健康であることが重要です。病害がある株から増殖すると、子株にも影響が出る可能性があるため、元気な親株を選ぶことが大切です。
2. ランナーを増やすタイミング
「よつぼし」は四季なり品種のため、ランナーの発生時期も比較的長いですが、一般的には春から初夏、または秋にかけてが適期です。
- 春~初夏(5月~7月):次のシーズン用の苗を作るのに適した時期
- 秋(9月~10月):翌春の植え付け用の苗を確保するのに適した時期
夏場は気温が高く、水不足になると子株がうまく育たないため、秋の方が管理しやすいことが多いです。
3. ランナー増殖の方法
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ランナーが伸び始めたら、元気な子株を選ぶ
- ランナーには複数の子株がつくことがありますが、親株に近い子株(第一子)が最も元気に育ちやすいです。
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子株をポットや地面に固定する
- 子株の根が出る部分を、培養土を入れたポットやプランターの土の上に軽く固定します。
- ビニールタイやU字ピンを使うと、安定しやすくなります。
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水やりを忘れずに行う
- 子株が発根するまで、土を乾かさないように注意します。
- 発根までには2~3週間かかるため、この間は定期的に水を与えましょう。
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発根したらランナーを切り離す
- 根がしっかりと土に張ったことを確認したら、親株とのつながりを切り離します。
- 切るタイミングは、子株の葉が4~5枚以上に成長した頃が目安です。
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定植して育苗を行う
- 子株をそのまま育てる場合は、その場で管理し続けます。
- 別の場所に植え替える場合は、涼しい時間帯(朝や夕方)に行うと、移植後の負担を軽減できます。
4. ランナー増殖の注意点
- 親株が弱っている場合は、ランナーを切り取る
→ 栄養が分散し、実の成長が悪くなるため、無理に増やさないことが大切です。 - ランナーを伸ばしすぎない
→ あまり多くのランナーを放置すると、株全体が弱くなってしまいます。 - 病害虫対策をしっかり行う
→ 特にアブラムシやナメクジが発生しやすいため、定期的にチェックしましょう。
「よつぼし」はランナーで簡単に増やせるため、家庭菜園でも効率よく苗を増やせます。適切な時期にランナー増殖を行えば、翌年以降も継続的に収穫を楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。
いちご よつぼし 家庭菜園のポイントと育て方のコツ
- 「よつぼし」は四季なり品種で、春から秋にかけて長く収穫できる
- 甘味・酸味・風味・コクのバランスが良く、濃厚な味わいが特徴
- 果肉の断面まで赤く、糖度が高くジューシー
- 一般的ないちごより病気に強く、初心者でも育てやすい
- 苗の植え付けは9~10月が適期で、春にはしっかり成長する
- プランター栽培では60cmサイズに2〜3株、鉢植えは6~7号鉢が適切
- 水やりは春・秋は3日に1回、夏は毎日、冬は控えめに管理する
- 肥料は春と秋に施し、開花・収穫前には追肥を行うと良い
- ランナーを適宜剪定することで、大きく甘い実を収穫しやすくなる
- 冬越しの際は軽く防寒対策をしつつ、寒さに適度に当てる
- 花が咲かない場合は、日照不足や窒素過多などの要因を見直す
- 高温期は日よけをして涼しい環境を保ち、夏越しを工夫する
- 増やす場合はランナーを選別し、ポットで発根させてから定植する
- 苗はホームセンターや通販で購入可能で、価格は1株300~800円程度
- 適切な管理をすれば長期間収穫でき、家庭菜園に最適な品種である